物忘れ
物忘れは加齢に伴って起こることが多く、
記憶力が年齢とともに徐々に衰え始め、
50歳~60歳頃になると物忘れを自覚
するようになります。日常生活には問題は
ありませんが、人の名前を思い出せなかっ
たり、約束をうっかり忘れてしまったり、
物を置いた場所を忘れたりすることが多く
なってきた状態のことがあります。
近年では、特にアルツハイマー型認知症は
長い年月をかけてゆっくり進行していっている
ことが明らかとなっており、認知症の前段階と
いわれる「軽度認知障害(MCI)」という疾患
概念も取り沙汰されています。最近の高齢化
に伴い軽度認知障害(MCI)は増加し、
65歳以上の4人に1人の割合にみられ、
5年間で約50%の人が認知症になると言われ
ています。
1.このような症状があったらご相談くだ さい
認知症の原因には下記のようなものが
あります。
当院では、問診、
長谷川式簡易知能評価スケール
(認知症のテスト HDS-R)、
頭部MRI、血液検査によって
鑑別診断を行い治療を行います。
MCIスクリーニング検査・APOE遺伝子検査
MCIスクリーニング検査
アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。
MCIスクリーニング検査は、アミロイドべータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで
、MCIのリスクを判定します。
APOE遺伝子検査
アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与すると言われている重要な遺伝子の1つに、アポリポ蛋白Eを作り出すAPOE遺伝子があります。APOE遺伝子検査では、APOE遺伝子の型を調べて認知症の発症リスクを推定します。